2013年1月26日土曜日

「もの作り」とはなんなのか

俺は今、生活していくために「音楽」とは別の仕事をしている。
一種のサービス業の部類に入ると思われる。
仕事柄、色々な人たちと出会うため、人間観察が出来るという点では
得をしているか。

当たり前だが、一人として同じ人間はいない。
おそらく、突き詰めれば種類分けすらできないだろう。

「○○職人」とか、「○○家」と呼ばれる人と関わることも多い。
その人たちは一貫して「シャイ」だが、やはり10人いれば10人分の
世界が枝分かれする。今回はそんな人たちの話。

俺は時としてその筋の人たちの世話というか、サポートをする側の
仕事をする。それはナントカ大会とか、その類に出場する家側の事務局的な
役割である。
毎年開かれる某大会だったが、今年は節目の年と相成り、賞金がもらえる大会と
なったのだが、参加者が跳ね上がったのである。

俺が納得いかなかったのが、作品製作後~表彰式のあいだである。
作品はしばらくの間、会場の客への展示物として、また、おまつりを盛り上げるための
展示物として飾られる。

彼らはものを作り終えるとすぐさまホテルに戻る。
3日後の表彰式まで一切会場にはこない。
そして、けっこうな降雪があり、作品が雪に埋もれても、誰一人として雪をほろいには
来なかった。

何が言いたいのか、それは、
「彼らは、来場者に自分の作品を見てもらいたいという気持ちは微塵もない。」
それどころか、
「彼らのもの作りは、ただただ、賞金を目当てにしたもの」
さらに言うと、
「彼らは自分の作品になど愛情を感じてはいない。」


会場内の作品を一つずつ見て歩きながら思いに耽っていたら、この展示会場、
この空間が、たちまちくだらないと思えてくる。なにか「決して正体を現さない
ずうずうしさ」が作品から漂ってきて、どうにもならない怒りを覚えた。

なんの為にものを作るのか。
どんな場所でものを作るのか。
誰の為にものを作るのか。

間違ったプライドやポリシーを持っているなら、ものを作る資格はない。





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